48: ◆c6GooQ9piw[saga]
2016/02/20(土) 17:57:28.79 ID:8m/ElpKNO
 *** 
  
 全く、魔法少女でもないのに無茶をする。 
 念のために尾行しておいてよかった。 
  
49: ◆c6GooQ9piw[saga]
2016/02/20(土) 17:59:04.33 ID:8m/ElpKNO
 大して強い魔女ではなく、戦闘はすぐに終わった。 
  
 結界が消え、グリーフシードが残る。 
  
 「おい、何してんだてめえ」 
50: ◆c6GooQ9piw[saga]
2016/02/20(土) 18:01:55.76 ID:8m/ElpKNO
 佐倉杏子は、自分のためにのみ魔法を使うことを信条としている。 
 そこには、彼女の過去が関係していることは知っている。 
  
 だが、目の前で魔女に殺されそうになっている人間を見捨てられるほど冷酷ではない。 
 昨日、ふたりを助けたのもそのためだ。 
51: ◆c6GooQ9piw[saga]
2016/02/20(土) 18:04:20.14 ID:8m/ElpKNO
 杏子「……?」 
  
 先程の杏子の言葉を聞いたのであろうさやかが、激昂して叫んでいる。 
 いつの間に追いついたのだろう。 
  
52: ◆c6GooQ9piw[saga]
2016/02/20(土) 18:16:30.32 ID:8m/ElpKNO
 ほむら「……」 
  
 この時間軸のさやかは、魔法少女という存在をほむらと杏子でしか知らない。 
 恐らく、どちらに対してもいいイメージは持っていないだろう。 
 そしてその評価は、そのまま魔法少女への評価となる。 
53: ◆c6GooQ9piw[saga]
2016/02/20(土) 18:19:54.73 ID:8m/ElpKNO
 *** 
  
 まどかはさやかと帰路に着いていたが、さやかは足を踏み鳴らし、ひどく怒っていた。 
  
 さやか「あいつ……ムカつく! 信じらんない!」 
54: ◆c6GooQ9piw[saga]
2016/02/20(土) 18:21:38.52 ID:8m/ElpKNO
 まどかの様子を見て、さやかは多少冷静になったようだった。 
  
 さやか「ごめん……まどかにこんなこと言っても仕方ないよね」 
  
 まどか「ううん、いいよ。それより……」 
55: ◆c6GooQ9piw[saga]
2016/02/20(土) 18:24:36.26 ID:8m/ElpKNO
 *** 
  
 杏子はお菓子を貪っていた。 
  
 どうにも気分が晴れない。 
56: ◆c6GooQ9piw[saga]
2016/02/20(土) 18:27:56.80 ID:8m/ElpKNO
 かつて、その姿に憧れたこともあった。 
  
 その後、彼女を否定するようなことを言ってしまったが、結局彼女は、全てを承知の上であのように生きていたのだろう。 
  
 今なら、それぞれの信念があっただけのことだと 客観的に思えなくもない。 
57: ◆c6GooQ9piw[saga]
2016/02/20(土) 19:39:35.76 ID:8m/ElpKNO
 *** 
  
 次の日の放課後、ほむらはさやかを喫茶店に呼び出した。 
  
 主題はもちろん、昨日の彼女の発言についてだ。 
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