元お嬢様「安価とコンマで最終決戦?」元メイド「8ですぅ」
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684: ◆k9ih1s9J/w[saga sage]
2017/08/27(日) 20:55:49.22 ID:ESfib4sto
バルザック「ガル! 聞けぇ! 貴腐の弱点は嘘っぱちだァ!」ポイッ

ドォン キンッ

バルザックは意を決して飛び出し、爆弾を投げつけるが、バリアで防がれる。

バルザック(魔法だと? どうなってやがる)

バリアの魔法を使った貴腐は魔術師なのか? 否、貴腐自身は菌に指示を出す以外の戦闘用スキルを持っていない。

魔法を使ったのはレディー達だ。

菌にされた人間は、人間だった頃のスキルをそのまま使う事ができる。

流石に剣術や演奏などは体格が小さすぎるため不可能だが、魔法に人体のパーツは必ずしも必要ではない。

貴腐は主に魔術師の女性を自らのハーレムに引き入れていた。レディーとは愛人であり同時に戦力でもあるのだ。

すなわち……貴腐と戦うという事は、100人を超える魔術師の集団を相手にするに等しい。

バルザック「うおおおおお!!」ダッ

投げても途中で無効化されるため、バルザックは爆弾を抱えて自滅覚悟で突進した。

バリアを避けて回り込み、貴腐に肉薄するが……

ドォン!

バルザック「がはっ……!」

途中で起爆した。

レディーの一人が『拳』で爆弾を破壊したのだ。

菌で構成された身体を変形させれば、一部の体術や、歌唱、暗視などのスキルも使用できる。

貴腐「やあ。君もお酒が好きなんだね。においで分かるよ」

バルザック「……酒好きのよしみで見逃しちゃくれねぇか?」

貴腐「そういうわけにはいかないからさ……せめて最後に乾杯しようじゃないか」スッ

貴腐「三人目、四人目……五人目の君に、乾杯」

貴腐は懐からワイングラスを取り出して、バルザックにぶつけた。

すると

バルザック「あ、あああ、あがああああ!!」

その全身の穴という穴から液体が噴出した。

それは血でも体液でもない、人間酒だ。

バルザック「あああ……かはっ」ガクッ

貴腐「ふむ……」ゴクリ

貴腐「飲めないこともないけどあんまり美味しくないなあ」

貴腐「やはり、お酒にするなら小さな女の子か熟成されたご老人に限るね」


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