にこ「きっと青春が聞こえる」
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456: ◆yZNKissmP6NG[saga]
2016/10/20(木) 23:11:26.85 ID:DRFjCdkxo

【Side:ことり】

花陽「……大切なら」

ことり「花陽、ちゃん?」

花陽「大切なら! それじゃダメなんです!」

ことり「っ」

 強い感情の奔流が、私に流れ込んでくる。

花陽「大切なら! 友達なら! ちゃんと言ってあげなきゃダメなんです!」

花陽「そうじゃないよって! 素直になっていいんだよって!」

花陽「ほんとの気持ち、言ってあげなきゃ!」

花陽「相手を傷つけるのを怖がって――」


花陽「自分が傷つくのを怖がって知らんぷりするんじゃ、ダメなんです!」


ことり「あ――」

花陽「じゃないと……本当に後悔しちゃいます……」

 それはひょっとしたら、花陽ちゃん自身が味わった気持ちなのかもしれない。

 それぐらいに、必死さの詰まった言葉だった。


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