487: ◆yZNKissmP6NG[saga]
2016/12/12(月) 20:07:35.49 ID:z6qsGP5qo
希「うん。喜んでたもんね。うちの占いの結果、聞いた時」
希「『あの矢澤にこさんと一緒に活動できるの?』って」
希「おかしな話やんな? うちの占いなんて関係なく、一緒に活動したいなら「いーれて」って言えばいいだけなのに」
希「まるで誰かのお許しがなければ、それもできないみたいにさ」クスクス
絵里「もう、笑わないでよ」
だけど、それも私が彼女に惹かれる理由。
私はそういうところ、素直になれないから。
「やりたいから」なんていうシンプルな理由で、一歩を踏み出すことができないから。
それを純粋に追いかけられる彼女が――そう、とても眩しかった。
絵里「でも……」
曇る私の表情を、希が察する。
希「うん。今のにこっちは、なんか違うね」
希「前に絵里ちが言ってた『私の知ってる矢澤にこと違う』って言葉の意味、今ならわかる」
希「今のにこっち――なんだか苦しそう」
絵里「…………」
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