ドイツ「地球立キチガイ学園にようこそ!今日も今日とて偽善に励むぞ!」
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◆pIxjj4GI1s
[saga]
2017/03/12(日) 00:43:07.97 ID:L/9SqtYq0
烏有「お前は特に悪い時代に生まれたよ」
烏有「公とその信者がいるかぎり、お前の望みは叶わない」
ライネケ「じゃあ、いつになったら叶うんです?」
烏有「お前の生きてる間に出番はない。俺と一緒に、ゴドーに期待しよう」
ライネケ「そんなに待ってられませんよ・・・」
ライネケ「それまでに、俺たちはもっと惨めになってる」
ライネケは腕時計を見て、ベンチを立つ。
ライネケ「今日のところはここまでで。婆さんに怒られちゃうんで」
ライネケ「・・・あなたがどういうつもりかはよくわかりました」
烏有「人生は大切にしなくちゃ駄目だ。捨て鉢になるなよ」
ライネケ「ご忠告ありがとうございます」
学歴も後ろ盾もないライネケの武器は、若さとその弁だけであった。
烏有Qは初めから彼を見くびっている。
彼が自分の敵にはなりえないことをよく理解していた。
烏有(哀れだな、まともな家庭に生まれていればもっと道が開けただろうに)
烏有(俺と彼の生まれが逆だったなら、世界はもっと良くなったかも知れない)
烏有(院長だって、俺じゃないほうが良かったのかもしれない)
烏有はWW−Tのアンプルの入ったケースを一瞥する。
烏有(俺の代わりに別の院長が立ってたら、こんな酷いことは拒絶していたかもしれない)
烏有(ゴドーも、ライネケが守り抜いてくれたのかもしれない・・・)
烏有はずっと考え事をしながら、管理ルームへは戻らずに自宅へ帰った。
その翌日、烏有は朝刊の小さな記事を見つけた。
その記事は、昨日のホームレス焼身事件に関するものであった。
ウラジーミルと呼ばれる身元不明のホームレスが、
搬送先の病院で死亡が確認されたのだと書かれていた。
烏有「二位が死んだ」
烏有「哀れだが、これじゃぁとても生徒は任せられなかったな」
烏有「公の管理の下に、安全な空間で生きていたのに心を病むとは」
烏有「人を傷つけることも知らないのに、無様に死にやがって」
烏有「・・・いや、何を言ってんだろう俺は?俺は無神経過ぎるだけじゃないか」
烏有「何様のつもりだ?俺は。院長様様か?ニート志望がそんなに偉いのか?」
烏有「公のジジイも、ル・ダウさんも、ゴドーも・・・図太すぎるだけさ」
烏有「やっぱり、俺の次はゴドーしかいないんだ」
烏有「今晩だ。今晩、WW−Tを投与しなくては」
烏有「俺がやらなきゃ駄目なんだ」
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