モバP「世界中にヒーローと侵略者が現れた世界で」part13
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◆EBFgUqOyPQ
[saga sage]
2016/05/07(土) 18:08:17.04 ID:glNSs2qCo
『今の状況は「ダー……本当に、意外です」
だが隊長の言葉はアーニャに遮られる。
言葉を思わず遮ってしまったアーニャは隊長を仰ぎ見るが、隊長は仏頂面のまま何も言わない。
それを話を続けろということだと解釈したアーニャはそのまま話を続ける。
「……もっと、大雑把な人だと、思ってました。
使ってる力は、全部感性と言うか……力任せ?のような感じで」
『心外だな。そもそも超能力は頭を使って物を動かす。
必然、微細な思考がなければ制御はできないし、できることも少なくなる。
前にビルを落とした時も、重力やら摩擦やらいろいろ考慮しないとまともに地上に落下させることも出来んさ』
『外法者』の力を使えば諸々の物理的制約をすべて無視できるのだが、『憤怒の街』での時はそうもいかなかった。
『外法者』のルールそのものを捻じ曲げる事に処理の大半を割いていたため、他のことに『外法者』を割く余裕がなくアナログ的な対処しかできなかったのである。
それでも、大気圏外にビルを打ち上げ、その上でさらに速度を損なわずに落とすとなると常人の脳では決して行えるような芸当ではない。
それは隊長が『外法者』抜きであっても、すでに埒外の存在であり、一介の超能力者を遥かに凌駕している証拠でもあった。
「やっぱり、すごいですね……隊長は……。
……いろいろな人と出会いましたけど、今でも、私の中で一番強いのは、隊長です」
アーニャのその言葉は尊敬や畏怖から来るものからではない。
彼女の中の純然たる事実として、隊長はいまだ揺るがぬ存在であった。
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