野原しんのすけ(15)「歯を食いしばれサイジャク、オラのサイキョウはちょっと響くゾ」
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31: ◆aMcAOX32KD1b[saga]
2016/06/04(土) 21:42:50.50 ID:SbOZMyGA0
「この……新装備が無ければ……あるいは……負けていたのは俺の方だったかもな」

コピー機が用紙を吐き出すような単調なしゃべりかたで、駒場利徳は自身の足元に仰向けに倒れている横須賀に話しかけた。
   ハードテーピング
「ぐっ『発条包帯』ではないな、なんなんだそれは?」

『発条包帯』とは警備員の駆動鎧等に使用されている人工筋肉で、装備者の身体能力を大きく強化してくれる。
しかし駆動鎧には付いているリミッターが無いため、装備者の身体にかかる負担は駆動鎧の比では無い。
いわゆる『ジャンク品』の域を出ないものだ。

「しんのすけの……幼馴染の作品だそうだ……もっとも……オリジナルでは無いそうだが」

『発条包帯』はその名が示すように帯状で、服の下で体に張るようにして装備する物なのだが、
今の駒場は服の上から橙色のチューブ状の人工筋肉に包まれていた。

「親分さん、大事無ぇようで」

しんのすけがやってきて、駒場に話しかけた。

「お前もな……しんのすけ」

「このネクタイがなきゃ危なかったゾ」

正直、このネクタイには良い思い出は無い。
初めてこのネクタイの影響を受けた日は、病気になったと思い込み寝込んだほどだ。
後日父親から話を聞き安堵したが、当のネクタイはいつの間にかなくなっており、今身に着けているのはスゲーナスゴイデスのトランプで用意した物だ。

「でも思ったより早く終わったから、この後時間空いちゃったゾ」

「あ、じゃあ手伝ってくれないか」

駒場と横須賀の対決を観ていたため近くにいた浜面が、しんのすけに言った。

「手伝うって何を?」

「最近、路地裏にマネーカードがよく落ちてるんだとよ。」

「探して拾い集めるってこと?」

「そうそう、デート資金貯めたくてさ」


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