野原しんのすけ(15)「歯を食いしばれサイジャク、オラのサイキョウはちょっと響くゾ」
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405:>>1 ◆aMcAOX32KD1b[saga]
2019/05/05(日) 01:15:16.29 ID:5D2GHwlp0

「畜生がァァァァァァァァッ!!」

延々と攻撃を躱され続けた一方通行は、その苛立ちと疲れから更にどんどんと攻撃が大振りのものへと変わっていく。
そしてそれこそがしんのすけの狙い、待ち望んでいた好機だった。

「ほいっと」

彼が再び手にするのは、竹刀型のスタンロッド『鋼鉄親父の電磁竹刀』、左掌を柄頭に当てながら五本の指は折り、刺突の構えをとり、深く息を吸い、一気に放つ。

「チェストー!!」

竹刀の切先が一方通行の肩を突く、いやその僅か前に衝撃が刀身を介して切先から鍔元、そして柄頭へと跳ね返る。
しかしその衝撃がしんのすけを襲うことは無かった。

「技之三、猫手反発」

しんのすけへと返って来た衝撃は、更に一方通行へと跳ね返された。
白い少年は最初に弾き飛ばされた時の、その数倍の距離を飛ばされる。
地面に数回バウンドして転がり、ようやく止まった彼は突かれた方の肩から腕をダランとぶらさげながらもフラフラと立ち上がる。

「三下がァ……何をしやがったァ?」
    アクセラ
「いつも一通さんがしている事だゾ?猫手反発は相手の攻撃を弾き返す技だからね」

呼吸が荒くなり、片腕が使えなくなった一方通行と、ひょうひょうとした態度を崩さないしんのすけ。
これだけならば、どちらが優勢かは火を見るよりも明らかだった。
しかし……

「お?」

スタンロッドだった事が災いし、衝撃は返せても電流はしっかりと逆流していた竹刀は、その刀身の半ばからポッキリと折れてしまっていた。



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