勇者「ハーレム言うなよマジで」戦士「5だぞっ!」
↓ 1- 覧 板 20 
125: ◆3VOBH3KJAk[sage saga]
2016/07/13(水) 23:34:13.79 ID:Wjeo41nZ0
  
  
 ポルトガ勇者「やあ、まあ……こんくらいなら少し鍛えりゃ誰でもできるんじゃないすかね」 
  
 イシス勇者「それほど大きい岩でもないですし」 
  
 ホビット「……ふふ、そうだね。ただわしは思うんだ」 
  
  
 ホビット「これを当たり前だと思っているわしたちがおかしいのでは、とね」 
  
  
 イシス勇者「……え?」 
  
 ホビット「少し、歩きながら聖書の話をしよう」 
  
 スタスタ 
  
 ホビット「わしらがどうして生まれたか知っているね?ルビス様が作られたからだ」 
  
 ホビット「大精霊の一人であったルビス様が、精霊戦争の後にこの大地と……わしらと、動物を作った」 
  
 ホビット「その証拠として、わしらには加護がある。傷を負っても癒す術がある」 
  
 イシス勇者「はい。それは分かります」 
  
 ホビット「……ただ、それらはわしらの力ではない」 
  
 ホビット「それは“ルビス様の加護”だ。わしら人間の能力ではない」 
  
 ポルトガ勇者「……何が言いたいんすか」 
  
 ホビット「例えば手のひらに斬り傷を負う。これを直す際は、たいてい治癒魔術を使うが……使わない場合はどうなるね」 
  
 イシス勇者「それは、傷の完治に時間がかかりますが」 
  
 ホビット「そう。時間がかかる。それさ」 
  
  
 ホビット「わしらの限界は、恐らくそれなんだよ」 
  
  
 ホビット「わしらの限界は、傷の完治に、これっぽちの傷だけで相当な時間がかかる、“そこ”だ」 
  
  
 ホビット「わしら生き物は、実はそんなに強くないんじゃないか?」 
  
  
 ホビット「わしら生き物は、ルビス様の加護を、人間の当たり前の力として認識しているんじゃあないかな?」 
  
  
 イシス勇者「……」 
  
 ポルトガ勇者「……」 
  
  
 ホビット「……だったら、このわしらの。先ほどのポルトガ勇者のような力は、どうだ」 
  
 ホビット「なぜ、火贈りの儀式の前と後で、身体能力が均一に育たない?」 
  
 ホビット「……なぜ」 
  
  
  
 ホビット「なぜ、魔物を殺せば殺すほど。目に見える様に強くなる?」 
  
  
  
553Res/459.34 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 
書[5]
板[3] 1-[1] l20