33: ◆TPk5R1h7Ng[saga]
2016/06/21(火) 22:13:21.99 ID:sb64dYF/o
 ●おきざり 
  
 ユズ『………って、何で自分だけ置いてきぼりになってるんッスか!?カライモンさん、転送忘れてるッスよ!?』 
  
 DT『まぁ、正確には僕も置いてかれてる訳だけど…この状況を見る限りでは、作為的な物を感じざるを得ないね』 
  
  
 カライモン『……すまない。言い難い事なので、事前に伝えなかったが…君達は戦力外なのだよ』 
  
 ユズ『………………え?』 
  
 カライモン『無尽蔵の供給源があろうとも…魔力の最大値には限界が存在する。それは判るね?』 
  
 ユズ『…………はいッス』 
  
  
 カライモン『正直な所…ユズ君のそれでは、今回の虚獣の攻撃に耐えられるとは到底思えない。故に今回は残って貰ったのだよ』 
  
 ユズ『……………』 
  
 カライモン『厳しい言い方だが…それが現実だ。納得してくれとは言わないが、堪えて欲しい』 
  
  
 ユズ『………ははっ…大丈夫ッス。自分、そう言うのは慣れてるッスから』 
  
 カライモン『……………』 
  
 ユズ『って言うか、自分が勝手に勘違いしちゃっただけなんッスよね。センパイ達と肩を並べて、一緒に最前線で戦える………って』 
  
  
 カライモン『………』 
  
 ユズ『それに…よくよく考えてみたら、本拠地をノーガードにするって言うのもマズいッスからね!ここは自分に任せて、心置きなく頑張って来て欲しいッス!』 
  
 カライモン『…………すまない。感謝する』 
  
  
 カライモンとユズの会話の中………俺達は何も語らず…一言も口を挟まないまま、その終わりを待ち…… 
  
 二人の会話が締め括られた後、改めて現状の確認に入る事となった。 
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