94: ◆TPk5R1h7Ng[saga]
2016/08/07(日) 23:15:20.80 ID:NwoHXpb/o
 ●ほしくず 
  
 輝く数多の星々と…有機物とも無機物とも取れない幾つもの白い塊……それが、解体された虚獣の欠片である事はすぐに判った。 
  
 そして…レミは、その中央に居た。 
  
  
 レミ「この子達…ね。銀河系ごと消滅させようとしてたから、仕方無く…こうするしか無かったの」 
  
  
 近い物は、手の届きそうな距離…遠い物は、恐らく何光年も離れた先まで……四散した虚獣の欠片を眺めながら、この状況に至った理由をレミの口から聞いた。 
  
 俺「あぁ…判ってる」 
  
  
 レミ「………ゴメンね」 
  
 俺「おいおい、謝んなよ。ってーか…この後どうするんだ?この虚獣は最後の抑止力だったんだろ?」 
  
 レミ「そうね…アタシとしても、この世界が無くなるのは嫌」 
  
 俺「………だよな、俺だって嫌だ。何だかんだで、俺はこの世界が好きだしな」 
  
  
 レミ「だから…終わらせよ?それが…アタシの最後の………」 
  
 俺「………」 
  
 レミ「………………」 
  
  
 俺「…そっか」 
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