258:名無しNIPPER[saga]
2017/05/28(日) 00:36:38.21 ID:gZWls8TY0
篝火から離れたコブラとレディは、開かれた門の奥に影を落とした古城へ向かう。
その道程にはいくつかの血が擦られており、茶色く変色している。
コブラ「早速不穏だな。吸血鬼でも出てきそうだ」
レディ「冗談にしても笑えないわね」
門をくぐり、影を進んだコブラに、古城は第一の資格を送り込んだ。
ゴリリッ
コブラ「!」
ビュビュビュン!
コブラが踏んだ石畳は沈み込み、その動力を仕掛けに伝えた。
仕掛けはコブラの目の前に見える、階段の半ば程から三本のボルトを連射する。
コブラ「………」パパパッ
しかし、それらはいずれも蛇の手に捕獲されたのだった。
コブラ「舐めてもらっちゃ困るぜ、こちとら光速で飛んでくるプラズマを100ダースは躱してるんだ」
レディ「ナイスキャッチね、コブラ!」
コブラ「へへッ、このダーツで景品を当てに行くとするか」
ボウガンの三点バーストをいなしたコブラは、三本のボルトを握りしめ、歩を進める。
そして階段を登った先の、広く薄暗い空間に行き着いた。
コブラ「こりゃまた古典的だぁ」ハハ…
空間の手前側と奥側にのみ足場が設けられ、それを繋ぐのは一本の石橋。
その石橋の床面上をスレスレで通り過ぎるのは、複数本の巨大なペンデュラムの刃。
更に石橋の3メートルほど上にもまたしても石橋があり、どちらの石橋にも、蛇の頭を持つ者が陣取っていた。
コブラ「決まりだな。こりゃ確実に罠だ。だがこうまで露骨だとまるでアトラクションだぜ」
レディ「景品は出そうに無いわね」
コブラ「いーやぁ、まだ分からんさ」チャラッ…
コブラは手に持ったボルトを掌で転がすと、眼つきを変え、振りかぶった。
コブラ「ワンストライク!」ビッ!
蛇男「!?」
」スコーン!!
力強い投球フォームから放たれた一本目のボルトは、ペンデュラムをすり抜けて奥の蛇人の額を射抜いた。
蛇女「ゲッ!」
上の石橋に立つ蛇人は、予想外の攻撃にも反応し、掌から何かをうち出そうとするが…
コブラ「ツーストライク!」バッ!
蛇女「ギョエッ!?」スコーン!!
先の蛇人と同じく額を撃ち抜かれ、瞬時に絶命した。
コブラ「ツーストライクでバッターアウトか。メンバー不足で俺の打席に立つから悪いんだ」ニッ
レディ「コブラ、見て分かったのだけれど、この石橋を渡った先が上の石橋のようよ?振り子の刃の反動で登れないかしら?」
コブラ「そいつは名案だ。パパっと登っちゃいましょ」
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