426:名無しNIPPER[saga ]
2018/08/06(月) 12:55:36.21 ID:O9Z3pPKG0
篝火から離れ、小部屋から抜け出たコブラに、暖かな陽光が当たる。
コブラが一眠りした間に、アノール・ロンドは全く姿を変えていなかった。
まるで、時が止まっているかのように。
ジークマイヤー「まぶしっ」
コブラ「沈まぬ太陽とは気が利いてるね。いっそプールも付けたらどうだ」
時間に異常をきたした謎多きロードランに、コブラは慣れていたつもりだった。
しかし、紛れもなくこの地の中心地であろう神の都にさえ、理を崩した時間が横たわっている事に、コブラは言い知れぬ不安を覚えた。
悪い予感ほどよく当たる。コブラの中に、己の人生訓が染み入る。
ゴゴゴ…
長方形の大バルコニーを横断し、一行がバルコニーから少し飛び出た日除けに入ると、日除けの真下にある石畳が綺麗な円形に割れ、緩やかに降下を始めた。
円形にくり抜かれた縦穴を、一行は降りてゆく。
ビアトリス「なんという…まだ仕掛けが動くのか…」
ローガン「ここは神の地で、見て触れ得るものも全て神が創ったものだ。我々では推し量れんさ」
コブラ「よくあることだ。インディージョーンズでもそうだった」
ジークマイヤー「良くあるのか!?」
レディ「フフッ、ないわよ」
昇降機で降り終えると、昇降機を中心に螺旋の下り階段が伸びていた。
階段の石段も美しく切り詰められたままであり、時間の経過を全く予感させない。
実際に降りても、埃のひとつも立たなかった。
そして、一行が階段を下り終え、縦穴から出ると…
鐘のガーゴイル「グオオオオオオオオオ!!!」
レディ「えっ!?」
不死教会に住み着いていた石像、ガーゴイルが駆けて来た。
ガーゴイルは一行目掛け斧槍を振り下ろし…
ガイイィーーン!!
コブラとジークマイヤーの特大剣にその凶刃を防がれ、跳びのき、怒りに唸った。
コブラ「おたくもしつこいね。バレてるネタばかりだと客に飽きられるぜ」
ジークマイヤー「石像の化け物め!大人しく退けい!」
鐘のガーゴイル「ウグオオォーーッ!!」
レディ「降参する気は無いみたいよ!また来るわ!」
ローガン「じゃあこれだ」シュゴーーッ!!
再び飛び出したガーゴイルに向け、ローガンはソウルの槍を放つ。
鐘のガーゴイル「!」バファッ!!
ローガン「お、避けおった」
しかし槍は跳び越され、石床に当たり、消えた。
宙に浮いたガーゴイルは羽ばたきを始め、空気を吸い込む。
コブラ「炎を吐くぞ!散らばれーっ!」
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