99:名無しNIPPER[saga]
2016/09/24(土) 06:32:48.36 ID:FLS1iP0M0
コブラ「それにしたっていきなり怒るこたぁないよなぁ」
戦士「異端になるには、それだけの理由があるのだろうさ。魔術を本気で習いたいっていうヤツは、大抵が『ソウルの業を究める』だの『世界の真理に到達する』だのに想いをはせるような夢想家気取りだろうから、俺からしてみりゃ全員異端、というか変人共だがね」
コブラ「随分詳しいじゃねえか。オタクも子供の頃はその夢想家だったクチかい?」
戦士「そんなんじゃねえよ。ヴィンハイムの連中が色んな国に『布教』するもんだから、連中の謳い文句を覚えちまっただけだ」
コブラ「どこの世界も宣伝のやり方は一緒か。CMがつまらんわけだ」
戦士「しーえむ?」
レディ「コブラ、あそこに誰かいるわ」
コブラ「ん?」
レディ「あの鎧…まさか…」
森の奥深く、木々の間に、鎧姿の人物が腰を降ろしていた。
しかし、その姿勢はあまりに力が無く、釣り糸を切った操り人形を、無造作に落としたかのような無気力感を漂わせていた。
そして、コブラはその騎士鎧に見覚えがあり、頭の中に浮かんだ人物の事を思うと、走りださずにはいられなかった。
コブラ「オスカー!」ダッ!
戦士「あっ、馬鹿!そっちは危ねえ!」
案内役の男が制止する間も無く、コブラは騎士に駆け寄った。
だが、騎士の甲冑に触れる前に、コブラは悟った。
コブラ「おおっと、またやっちまったかぁ?」
騎士の鎧は空洞だった。しかし、仕掛けられた罠という訳ではなく、鎧の中には朽ちた白骨が確認できた。鎧の表面にも薄く苔が張っている箇所があり、青いサーコートに縫われた金の刺繍も、朽ちかけてはいるものの、オスカーの鎧に縫われている紋章とは違う形をしているという事が確認できる程度には、原型を留めていた。
戦士「ああああ…こいつはまずい…」
ズボン! ズボッ! ズボッ!
鎧は仕掛けられた罠では無かったが、天然の罠ではあった。
騎士の亡骸の周囲の地中から、草の身体を持ったヒトガタが多数現れ…
ガジャン…ズズン…メキメキ…
木々の根に絡まった岩石と思われた物の幾つかが、その身を起こして正体を露わにする。
苔むした岩は巨大ではあるが、その体躯は要所の衛士を思わせるもので、巨大な剣と円盾を構えた姿は、まさにその役割を体現していた。
コブラ「やっぱりやっちまったか!逃げるぞ!」ダッ!
戦士「畜生!だから危ねえって言ったんだ!」ダッ!
レディ「急いでコブラ!あの建物に逃げ込みましょう!」ダッ!
コブラ達は、ビアトリスが入って行った石造りの建造物に避難する事にした。
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