季節走り 心はいつまでも (モバマス)(輿水幸子)
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24: ◆MhRo2YnWE.V/[saga]
2016/09/30(金) 13:36:13.77 ID:pRXmeXlp0
「いや、あの時も言ったけど嬉しかったのは本当だったんだ」

「怪しいですね。せっかく私がアナタのために作ってきたのに……」

「作りすぎたんじゃなかったのか」

「そんなのウソに決まっているでしょう。本気でわかってなかったんですか」

「鈍感だとはよく言われる」

 もちろんわかっていた。
 わかってはいたけど、俺はプロデューサーなので、わかってないフリも仕事のうちなのだ。
 幸子は目を細めて俺を見ている。

「どうですかね。余計なことを考えていたんじゃ?」

「……俺はいつでも幸子のことを考えてたよ」

「ぬ……。……当然です、アナタは私のプロデューサーだったんだから」

 幸子が顔をそらした。……いけたかな。
 最近、幸子は鋭い。昔はもう少し簡単にごまかされてくれたのだが。スカイダイビングとかもやってくれた。

「……まあ、いいです。今日はあの時のリベンジなのですから。私にあれほどの屈辱を味あわせたことを泣いて後悔してもらいますからね」

「何を入れたんだよ……」

 今度は本当に毒でも入れられたのか。俺が泣いて謝らない限り解毒剤を貰えないとか、そういうやつか。


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