121:名無しNIPPER[saga]
2016/11/28(月) 03:17:54.40 ID:Ybh2kIgrO
どうやら、危機を感じて飛び退いたらしい。
しかし、辺りには魔力を練っている者もいなければ、符が動いた気配はない。
ならば、一体何が髑髏を退かせたのだろうか。
周囲を異様に警戒する髑髏を余所に、魔女は一際大きな雪に目を奪われていた。
その雪は他の雪とは違い、自身の体に落ちた。つまり、炎の中に入ってきたのである。
いや、正確には雪ではなかった。
「……絶望が希望を嗅げるように、俺もお前を嗅げるんだよ」
「魔導師さんの魂は、返して貰う」
それは、今この瞬間に直滑降してくる男の背にある翼の一欠片。
穢れ無き、純白の羽であった。
髑髏は魔導師の魔術を使い迎撃しようとするが、魔女が火球を打ち出し妨害する。
勇者は勢いをそのままに頭蓋に向かって剣を振り下ろし、髑髏となってしまった魔導師を粉々に砕いた。
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