219:名無しNIPPER[saga]
2016/12/20(火) 00:55:10.08 ID:vYhwAq/BO
(動きが鈍い。何故?)
(いや、この際どうでもいい、何だか分からないが今しかないんだ)
距離は近く的の動きも鈍い。道化師は迷わず左胸部へ銃弾を放った。
魔核を撃ち抜かれ内側から瓦解していくオークを尻目に、服の袖を千切って娼館主の右腕を止血。
素早く彼女を背負い走り出したが、脚に何かが絡み付いた。
ぎょっとして足下を見ると、脚を掴んでいたのは細い人間の手だった。
「そんな女は捨てて、私を助けなさい」
「ッ、ビックリさせんじゃねえよ屑女!!!」
「ぎぇッ!」
空いている蹴で顔面を思い切り蹴飛ばすと、絡み付いた手は容易く離れた。
何をされたか分からないような呆けた表情を見せたのも束の間、潰れた鼻を両手で押さえながら魔術師が吠える。
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