勇者「救いたければ手を汚せ」 
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223:名無しNIPPER[saga]
2016/12/20(火) 01:09:43.63 ID:j0JKTrIWO

(この広場は、演習場か?)

月は雲間に隠れており遠くまでは見えないが、辺りに何かがいる気配はない。

てっきりオークが徘徊しているかと思ったが、どうやら杞憂だったようだ。

石蓋を完全に開き、再度周囲を見渡す。

(いない。取り敢えず止血剤と包帯をーー)

と、身を乗り出そうとしたその時だった。

「久しぶりだね」

「そうだな」

「あっ、その腕輪。そっか、ちゃんと着けててくれてたんだね。ふふ、よかった……」



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