128: ◆8zklXZsAwY[saga]
2017/04/08(土) 21:17:03.08 ID:4YLo7u+WO
IBM『ゾッとするだろ! おい!!』
黒い幽霊は右腕を脅迫するように素早く振りかぶった。斜め上から下村の首めがけて振り下ろされ、断頭を目論んだ爪の攻撃は、黒い手によって受け止められていた。手は左手で、下村の左肩の隣にあるその手は、下村の身体から放出された黒い物質で構成されていた。その物質は空気の中は水の中とでもいうように大気に染み込んでいったかと思うと、だんだんと人のかたちを形成していった。
IBM『なんだよ……てめえもかよ』
ほぼ直角二等辺三角形的な頭部をした幽霊が、田中の幽霊の腕を掴み相対し頂角を突きつけ睨み合った。正三角形的な牙を持つ田中の幽霊は手首を掴んでいた下村の幽霊の手を振り払い、ベット脇まで跳び退いて距離をとった。足裏についた血がスタンプみたいに床についた。
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