220: ◆8zklXZsAwY[saga]
2017/05/16(火) 21:55:23.10 ID:AMJLL1TVO
研究員まで走る。腕を振ると、指を三本切断した右手が視界にはいってくる。
永井 (佐藤さんの刃物、重さを利用して叩き切るから大きな振りかぶりが必須、柱の並んだここなら攻撃しにくいかも)
永井「だからって……どうにもなんねー!」
永井は力の入らない右手を研究員の脇に下にいれ、肘を使って持ち上げた。左手は指がすべて使えるので、そちら側の脇は手で支える。佐藤が刃物を手に迫ってくる。永井は研究員の身体を引きずりながら、叫ぶ。
永井「だから、黒い幽霊! もう一度出ろ! 出てくれ!」
黒い幽霊があっさり発現される。幽霊は身体を構築しながら佐藤に向かっていく。
永井「出た!?」
佐藤も幽霊を出す。構築途中の脚が扁平な頭部を矢のように突き出す。
IBM(佐藤)『は、は、はーー』
黒い幽霊は互いに速度を緩めることなく走り続け、通路の真ん中で衝突を開始した。
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