269: ◆8zklXZsAwY[saga]
2017/06/10(土) 22:38:16.34 ID:7K73HWKCO
アナスタシアのスマートフォンに着信がはいる。マナーモードにしているため小刻みに振動する携帯をバッグから取り出し手に持つと、着信を知らせる画面は相手が非通知だと表示している。アナスタシアは通話に出る。
アナスタシア「もしもし」
永井『研究所できみの黒い幽霊を見た』
アナスタシアの呼吸が驚愕のためにとまる。これはなにかの間違いなのか? この声はほんとうに聞こえているものなのか? そうだとしても、この声はほんとうに彼の声なのか?
永井『僕が指定する場所まで来てほしい。きみの助けが必要なんだ』
アナスタシアの内面に渦巻く疑問に答えるというよりは、気もにとめてないといった感じで声は話を続ける。
アナスタシアは理解する。この声は永井圭の声だと。そして、わたしのことを知っているということを。
永井圭は、わたしを亜人だと知っている。
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