新田美波「わたしの弟が、亜人……?」
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332: ◆8zklXZsAwY[saga]
2017/07/08(土) 14:03:44.94 ID:8mPTevMeO

この静止状態を打ち破ったのは、やはり永井だった。復活が完了した永井は、今度は中野の両腿に折れ目の尖端を突き刺し、大腿筋の深部まで捩込んだ。


中野「痛ってえ!!」


後ろへ転んだ中野が苦痛にもがいたのは僅かなあいだだった。木の棒を捨てた永井は、さっきバッグから取り出した結束バンドを地面から拾い、ナイロンでできた輪を中野の首に通してテール部を思いっきり引っ張った。


永井 (第三案「窒息」)


バンドは気道を閉塞させたが、永井の目的はそれではなく頸動脈だった。


永井 (もちろん殺すためじゃない。頸動脈洞に刺激を加えると、舌咽神経と迷走神経が反射を起こし、徐脈となって血圧が低下する。脳幹へ運ばれる血液は少なくなり、脳幹での酸素量は減少。結果、意識喪失に至る)


永井は結束バンドのテール部を右手で掴んで引っ張っていて、左手で中野の顔面を地面に押さえつけていた。それに加え、中野が起き上がれないように右膝を胸部に押し付けている。中野は手足をバタバタと、まるで溺れた人間が必死になって水面に上がろうとするように悶えさせていたが、永井が左右の頸動脈をバランスよく圧迫するためバンドを右にぐいっと引くと、その激しい運動は痙攣へと変化していった。


永井 (そして、窒息死には段階がある。数十秒、ほぼ無症状。三十秒〜一分、急性呼吸困難。一分〜三分、痙攣、意識消失、昏睡。死亡するまで四〜五分。海水では八〜十二分程。それ以上のことも。そう、ポイントは死ぬまでに時間がかかるいう所だ)




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