371: ◆8zklXZsAwY[saga]
2017/08/12(土) 22:44:11.47 ID:jvW3su8lO
ほかの委員会メンバーも、曽我部の問いかけに答えず、沈黙したままだった。曽我部はそういした場の空気に憤ったのか、一転して声を荒げて身を乗り出して言った。
曽我部「何もないなら、戸崎先輩の意見に従うのが最善じゃないですか!」
会議の参加者たちは曽我部の発言にたいして反論や対案を口にすることはなく、黙って視線を漂わせていた。結局、それが結論となった。戸崎は意外そうに横に立った曽我部に視線だけ向けて言った。
戸崎「曽我部、お前からの後押しがあるとはな」
曽我部「僕は中立です。あなたの仕事ぶりを公正に上へ報告するのが仕事なのですから」
曽我部も戸崎と同じように視線を返した。曽我部が視線を戻したあとも、戸崎は観察を続けた。そして、ひとつの確信を得た。
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