390: ◆8zklXZsAwY[saga]
2017/08/12(土) 23:37:53.69 ID:jvW3su8lO
永井「で、なにが言いたいんだよ?」
アナスタシア「ミナミにカワイイ衣装を着せてください!」
永井「プロデューサーに言えよ」
永井が面倒そうに前に向き直ったとき、写真集のページが自然にめくれた。
空気が凍ったような気配を感じた美波はふと視線だけをあげてみると、弟やアナスタシアだけでなく、彼らの周囲にいたメンバーたちも固まって、机の上にある写真集に視線を注いでいた。
美波は異様な雰囲気に息を飲みながらやっとの思いで立ち上がり、恐るおそる慎重に自分以外の人間が見つめたままでいる自分のグラビアに近づいていった。
二ページ使った見開きに写っていたのは、小悪魔の格好をした美波が椅子の背を前にして脚を大きく開脚しながら振り向いている姿だった。短いスカートの裾がすこし上がり、そこから木の座面に押し付けられ膨らんだようすの大腿部からヒップのラインが覗いていた。見返る美波の横顔は口の辺りが右肩に隠れていた。黒いナイロン生地に覆われた肩の上から見える頬は朱に染まり、さらにその上に潤んだように光る茶色の瞳としとやかに垂れた瞼の線があった。
永井は静かに写真集を閉じた。
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