新田美波「わたしの弟が、亜人……?」
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458: ◆X5vKxFyzyo[saga]
2017/09/25(月) 21:18:03.90 ID:4fkctst+O

《And I heard a voice in the midst of the four beasts
And I looked and behold, a pale horse
And his name that sat on him was Death
And Hell followed with him.

そしてわたしは聴いた、四つの獣の中心から響きわたる声を
わたしは視た、青ざめたる馬がそこにあるのを
馬の背に乗る者の名を死といい、?陰府がこれに付き隨っていた》


 その言葉を最期に音楽プレーヤーは完全に息絶えた。

 もうひとつ原型が無事なものがあり、それはハンチング帽で瓦礫の山の上にひっそりと休息をとっているかのように置かれていた。

 そのハンチング帽を手に持つ者があった。その男は例外としての音楽プレーヤーやハンチング帽と違い、奇跡的に損傷を免れたわけではなかった。その男もまた断片と化していた。それは熊にに引き裂かれでもしたかのような男の服装を見れば明らかだった。帽子を拾う男の手も同様で、右腕の筋肉は裂け、白い骨が熱せられた外気に晒されている。だが、男にとって肉体の損傷など気にする必要はなかった。なぜなら、いままさに右腕やその他の損傷が修復されている最中だったからだ。

 男は亜人だった。この亜人は世間に対して佐藤と名乗っていた。

 佐藤は拾い上げた帽子を頭に被ると、手の感触で帽子の位置を調整しながら、弾むような声で言った。


佐藤「スリル満点!」


 復活した佐藤の周囲では、いまも炎と叫び声が続いていた。



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