129: ◆kJur2.rMxfRZ[saga]
2017/04/04(火) 01:29:34.74 ID:vk+h2UDc0
彼女を突き飛ばして、馬乗りになった僕は髪を乱暴に掴みあげて、がむしゃらにハサミで切り落とした。
髪は女の命って言うよね、ザクザクと切っていく感触がまるで彼女の命を少しずつ削り取っていくような気持ちにさせた。
長く美しかった長髪が、醜い短髪へと変化していく。
泣き叫ぶ彼女の怯えた姿を見て、僕のそれはズボンの上からでもくっきりと分かる程に怒張していた。
僕は欲情をしていた。
命を奪われようとしている彼女の姿が、今まで見たどの姿よりも官能的に感じた。
彼女のわき腹に向かってハサミを振り下ろした。
刺した箇所から純白の服に赤い染みが広がっていく。
苦痛で悶絶する彼女はとても綺麗だった。
お腹、胸元、腕、太もも、首と色んな個所を突き刺した。
そして動かなくなった彼女を見て冷静さを取り戻した時に下腹部に違和感を覚えた。
どうやら僕は彼女を刺し続けている内に、達したらしい。
彼女のまだ温かい唇に口づけをした。
これは別れのキスだ。
とても悲しいけど彼女はあんなに愛した僕を捨てようとした。
だから僕は彼女を捨てることにした。
僕は彼女の亡骸を人の立ち寄らない場所へ運んで埋めた。
僕を捨てようとした彼女だけど、彼氏として最期の後始末はしたかった。
亡骸を埋めて黙祷して供養する、それを怠ったら僕はただのケモノになり果てる、気がしたから。
その後、僕は新しい彼女を作った。
その子にも僕はひたすら愛情を向け続けた。
だけど、新しい彼女も再び僕を捨てようとした。
そして同じように僕は彼女を捨てて、お墓に埋めた。
僕は彼女を捨てる度に性的興奮を覚えるようになった。
そして彼女を捨てる度に思う。
僕を受け入れてくれる女性なんて現れない事を。
いくら彼女達の身体を辱めて捨て去ろうとも、心までは自分の物には出来ない。
一人なんて嫌だ!一人なんて寂しいよ!そんな僕の心の溝を埋めようと彼女を作っては捨てていく。
そしてある日の事、僕はサバトに巻き込まれて、その身を怪物に変えさせられた。
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