283: ◆kJur2.rMxfRZ[saga]
2017/06/07(水) 16:36:05.69 ID:KH9ZSJdJ0
平和な日々が続くと思っていた。
ファントム達の脅威を取り除いたN市にもう敵は現れない、そう誰もが思っていた。
その考えは間違っていたと気付かされる事になる。
人通りの多い街中
菜々「あら、一つ買い忘れてしまいました。少し待っていてください」
雫「それなら一緒に行こう」
菜々「大丈夫ですよ、お店はすぐ傍にありますから」
雫「奈々がそこまで言うならここで待っているよ。気を付けてね」
シスターナナこと羽二重菜々とヴェス・ウィンタープリズンこと亜柊雫は買い物帰りの途中だった。
買い忘れに気付いた菜々はスーパーへと戻っていった。
この事を雫は今でも後悔している。
あの時、無理にでも菜々と一緒に行動をしていれば防ぐ事が出来た事件だったと。
菜々「……あれは?」
通り魔「…………」
菜々の目の前にふらふらと歩く男がいた。
蛇柄のシャツを着ており、長身で痩せ型、ぎょろりとした目つきが菜々を睨みつける。
菜々は気付いた、男の右手には鉄パイプが握られている事を。
右腕を持ち上げた男は手に持った武器を菜々に向かって振り下ろした。
ドサリと菜々が倒れ伏す。
今度は傍にいたサラリーマンの青年に向かって鉄パイプを振るい、また一人倒れる。
三人目は肥満体質のおばちゃんを殴りつける。
左目の眼球が飛び出してアスファルトに叩きつけられて潰れた。
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