374: ◆kJur2.rMxfRZ[saga]
2017/07/22(土) 13:44:01.24 ID:FJmm7yKE0
七日目……
ズルリ……ズルリ……
浅倉母「ん……何?何の音?」
ズルリ……ズルリ……
浅倉母「ひっ!?」
七日目の夜中、奇妙な音を聞いて母親は目を覚ました。
窓からの月明かりに照らされた黒い塊がスルッズルッと畳の上を這ってくる。
浅倉母「んごぉっ!?」
浅倉母(こ、これは……)
浅倉「あう〜」
恐怖で動けなくなった母親の口にその黒い塊が頭を突っ込む。
その時になって母親はそれが糞尿に濡れた浅倉であることに気がついた。
浅倉は糞尿を食べて生き残り、汚物タンクを這い上がって母親の元にやって来たのだ。
浅倉はもう一度胎内に戻ろうとするように母親の口から食道を通って胃袋に落ちて体を丸めた。
浅倉母「ひぐっ、痛、や…やめっ…いぎ…ぎ、ぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」
浅倉「はふぅ…」
だが、すぐに息苦しくなって母親の腹を引き裂いて顔を出した。
こうして浅倉は自らの力で第二の誕生を完遂した。
浅倉は生まれた時から怪物だったのだ。
母親の死体を発見したのはアパートの大家だったが
駆けつけた駐在も死体の傍ですやすやと眠っている赤ん坊が犯人だとは想像すらできなかった。
441Res/474.75 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20