楓「拝啓、忌まわしき過去に告ぐ絶縁の詩」【偶像喰種・外伝後編】
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167: ◆AyvLkOoV8s[saga]
2017/06/07(水) 21:17:51.21 ID:RVpcWtQd0

〜過去・神崎蘭子〜


今年の夏は、すごく楽しかった。

心の底からそう思えるようになったのは、サマフェスに向けた夏合宿のときでした。


美波さんと、アーニャちゃんが合わせてくれた二人三脚。

透き通る爽やかさが、口や体中に飛び込んでくる水鉄砲。


夕陽を見ながら、みんなで息をそろえて飛んだ大縄。



「変わらない」って、思ったんです。

私は、"喰種"になり切れなくて。

人のご飯を食べる苦痛も、理解できないから。


だから、みんなと私には、大きな壁があるって思ってたけど。

こうやって笑ってるときは、何も変わらないって。

美波さんが、みんなが、教えてくれたから。


だから、私もみんなに教えたかったんです。

人間は怖くないよ、って。

私達となにも変わらないよ、って。

人間でもある私だから、分かることを教えたくって。


もしみんなが人間を知らなくて、苦しんで。

そのまま死んでしまうのが「普通」だって思ってるなら……


私はそれを壊したい。



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