姫神「はい。はっぴー。ばれんたいん。」上条「カカオ100%超苦ェエ!!」
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サローニャ「かつてのお仕事ちゃん」
[ saga]
2017/04/08(土) 10:03:14.22 ID:+oszGVBoO
「幻想御手《レベルアッパー》って、知ってる?」
「ああ、数年前にあった能力強度が上がるって奴」
「あたしね、それ使ったんだ」
「へぇ。どうだったの」
「…大した事は出来なかった」
「せいぜい手の中で小さな風が巻き起こるくらいの」
「?でもあなたはレベル0なんでしょ?だったらすごい進歩だと思うけど」
「違うの」
「あたしと同じレベル0や1とか2以上の人が使った場合、目視で観測できるだけでも能力強度が相当上がってた」
「コップを浮かすのが限界ぐらいの風力使い《エアロハンド》が人を一人分浮かせるだけの風を起こせるようになったり」
「量子変速《シンクロトロン》はレベル2から4まで上がった」
「それは…個人差があるってだけじゃ?もしくは、」
彼女が、遮るように振り向いた。
「もしくは、『幻想御手で上がる能力強度数は、元来その人が持っていた潜在的な能力強度の限界値までだったから』…とか?」
「…うん」
「…そう。それはほぼ正解だったんだ」
「幻想御手は脳波ネットワークを使って、音楽を聴いた人達の脳を繋ぎ、並列演算装置にして能力出力を上げる」
「つまり、レベル4〜レベル5未満程度の演算能力が得られるという事」
「ただ…それは逆に言えば…それだけの後押しがあっても大した出力を出せない人間は」
「『人並みの才能すらもないクズ』…ってコト」
「そんな卑下しなくても。別に能力なんかで人の価値が決まるわけじゃないし」
「あなたにはわからないよ。能力強度の高さが人間の評価価値に直結するこの街でレベル0がどれだけ馬鹿にされるかなんて」
「それは…確かにわかんないよ。でも、この街の6割はレベル0なんでしょ?」
「だったらそれは普通ってコトじゃないの?」
「違うの…サローニャ。」
彼女の顔から狂気が滲み始めた。
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