俺ガイルSS 『思いのほか壁ドンは難しい』 その他 Part2
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2019/07/13(土) 20:53:50.20 ID:SkCQuLIZ0
「もしかして、八幡さん ――― かしら?」
気が付くといつの間にか俺達の目の前に品のよい笑顔を浮かべた女性が立っていた。
年の頃はうちの母ちゃんよりいくつか若いくらい、くせのない黒い髪と涼し気な目許の辺りに、るみるみの面影が窺がえる。
八幡「 ……… え? あ、はい。 ええ、まぁ」
自分で答えておきながら、何が“ええ、まぁ”なのかよくわからない。
「娘がいつもお世話になっています」
ひとりでテンパってしまう俺に小さく頭を下げるその女性 ―― 留美母に、俺も礼を返そうとするが先程からの中途半端な姿勢なのでそれもままならない。
仕方なく今更のように腰を落ち着け、改めてぺこりと頭を下げた。
留美「べ、別にお世話になんかなってないし」///
慌てて抗議する娘にとりあわず、留美母が笑顔のまま言葉を継ぐ。
留美母「この子ったら、家ではあなたの話ばっかり」
留美「う、嘘だから。し、してないからっ! 全然してないからっ」///
良きにつけ悪きにつけ、俺の話題が他人の口に昇ることからして既に珍しい。
るみるみが家ではいったい親にどんな風に俺の話をしているのか気にならないといえば嘘になるが、母親の俺に対する態度や物腰からして、そう悪いものではなさそうだった。
それに、なんであれ気兼ねなく話せる親がいるということは、るみるみにとっても良いことなのだろう。
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