俺ガイルSS 『思いのほか壁ドンは難しい』 その他 Part2
1- 20
666:1[sage]
2019/07/19(金) 00:57:44.87 ID:U7GVPbHG0

陽乃「私はてっきり比企谷くんは犬派だとばかり思ってたんだけどなー」

ソファーから乗り出すようにして俺の身体越しにカマクラの腹をふにふにもふもふと撫で摩りながら、陽乃さんが問うともなしに問うてきた。
カマクラが気持ち良さそうにごろごろと喉を鳴らす。

八幡「別に犬も嫌いってわけじゃありませんけど。でもどうしてそう思ったんですか?」

陽乃「そうね、犬好きの匂いがするっていうか?」

八幡「犬好き?」

思わずくんくんと袖の匂いを嗅いでみる。なるほど、確かに負け犬の匂いならプンプンしてるかしれませんけど? しかも血統書付き。

陽乃「だって、あの時もあんな必死になって車に飛び込んで来たじゃない?」

八幡「 ……… あの時?」

さきほどからの話の流れもあって、それが高校入学初日に起きたあの事故のことを意味しているのはすぐにわかった。
しかし、まるでその場で見ていたかのような口ぶりに違和感を覚え、つい同じ言葉で聞き返してしまう。


陽乃「あら、言ってなかったしら?」

言いながら、陽乃さんは今度は俺の耳元に睦言のようにそっと囁く。


陽乃「キミが事故に遭った時、私も雪乃ちゃんと一緒にあの車に乗ってたんだよ?」




<<前のレス[*]次のレス[#]>>
936Res/725.48 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 書[5] 板[3] 1-[1] l20




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice