221: ◆MOhabd2xa8mX[saga]
2018/06/28(木) 21:13:24.91 ID:3/g1EWveo
ロリ「あっ……」
ここは?
どこ?
なんて惚けて見せたけど
ロリ「んー」
どうせ病院のベッドだろう。
ロリ「もう卒業は確定だから良いけど……」
ロリ「◯回も留年するハメになった割には呆気なかったなぁ」
色々な子と出会ってきた、全員を泣かしてしまった。
私だけが変わらない思い出を見ると本当に申し訳がないと思う。
最後の世代には悪い事をした。
トラウマにならなければ良いけど。
先輩『もう諦めんの?まだやれるっしょ』
月日が経つ毎に頻度を増す先輩のまぼろし。
ロリ「もう……無理だよ」
先輩『そっか………』
先輩『でもさ、ありがとう。ロリ』
先輩『ロリのおかげでここまで自由天文部が存続したんだ!』
私の身体が危うくなっていく程、色濃く映る先輩。
もう居ない先輩。
聞こえが良い言葉、私が望む言葉をかけてくれる。
先輩『でもさ、まだやれるでしょ?』
私は知っている、先輩はそんな事を言わない。
先輩『どうせ死ぬなら、全力を出してから!って相場は決まってるでしょー』
私が留年している間に医学は進歩しているらしく、外国で手術を受けたらまだ助かる見込みがあるらしい。
ロリ「そうだね……」
もう限界だろう。
ロリ「……」
可愛い後輩達は私が留年を繰り返していると知っても、距離を置かずに接してくれる。
素晴らしい部だ。
先輩が作った自由天文部は如何なる状況に置かれても、それぞれの年代が色褪せることなくも素晴らしい。
揺れる視界の中でまどろむ私は、今の自由天文部では唯一私の身体について知っている3年生達に連絡する。
もう、無理だと伝えるつもりだ。
私は先にリタイアをする。
もう、十分がんばったよね?
皆。
ロリ「……」
何度目だろうか、あの時を思い出すのは――
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