397: ◆MOhabd2xa8mX[saga]
2020/05/11(月) 04:32:54.18 ID:K5Ht9MVTo
 幽霊部員「あー!リビングでたばこ吸ってる〜」 
  
 キーボード「モクモク。今日だけ今日だけ、どうせお母さんもお父さんも帰ってこないしー」 
  
 幽霊部員「プンプン。今日だけっすよ」 
  
 女「……」 
  
 幽霊部員(二人とも落ち着いたようにようには見えるけれど吸うペースが異常に早い。本当は緊張をしているのだろう) 
  
 キーボード「クルクル。変わったね」 
  
 女「……」 
  
 キーボード「女」 
  
 女「あぁ、私?」 
  
 キーボード「うん、顔と声以外全部変わった」 
  
 女「そうだね」 
  
 キーボード「……」 
  
 女「……」 
  
 幽霊部員(興味半分でこの場所にいるけれどすっっっごく居心地が悪い……コンビニでも行こうかな) 
  
 女「キーボードも変わったね……昔よりずっと落ち着いている」 
  
 キーボード「うん……よく言われる」ニコッ 
  
 キーボード「あれからなにを?」 
  
 女「あー……先輩に会わす顔が無いと思ってさ、ずっと逃げてた」 
  
 キーボード「逃げてたか……先輩って、あの創設者の?」 
  
 女「うん、無理やり歌詞まで書かせたし」 
  
 幽霊部員「キョトン。創設者?女さん以外に居るの?」 
  
 キーボード「ふっふっふ。本来の天文部としての元祖創設者が居るのだよ、女は“自由”天文部の創設者」 
  
 女「元々は普通の天文部だけど、部員が足りないから軽音楽部を混ぜたんだ」 
  
 幽霊部員「そっ、そういうことだったんすね……」 
  
 女「先輩が好きな天文部を残すためにね……でも廃部の危機なんだよね」 
  
 キーボード「女、それがね……」 
  
 幽霊部員「それだったら話は早いっすね、“天文部”は残るっす」 
  
 女「……え?」 
  
 キーボード「私の妹、すっっごく頭いいから奨励賞とか最優秀賞とか総ナメにしてさ」 
  
 幽霊部員「顧問のおかげっすよ〜」 
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