メイド「私の嫌いな貴方様」
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26: ◆TEm9zd/GaE[sage saga]
2017/03/02(木) 23:12:19.37 ID:+/5mbZAU0

――数日後


女吸血鬼「――」ムクリ


女吸血鬼「――――」キョロキョロ


女吸血鬼「……今日もいないか」ハァ


女吸血鬼「最近来ないな、あの子……」


女吸血鬼「……事故にでもあったか……? いや事故じゃなくとも怪我をしたのかもしれない……」


女吸血鬼「大丈夫か……?」ソワソワ


女吸血鬼「――ん? あれは……」


女「……久しぶりです、吸血鬼さま……」


女吸血鬼「まったくだ。どうしたんだね、君。心なしかやつれて見えるぞ」


女「身内に不幸がありまして、回るような忙しさをなんとか身一つで回しまして……」

女「やっと落ち着いたので、こちらに来たしだいです」


女吸血鬼「そうか……それは……災難だったな……」


女「いえ…………あの申し訳ありません、忙しさにかまけて顔も出せずに……」

女「心配しましたか……?」


女吸血鬼「……そうだな、心配した。それに謝る必要はない」

女吸血鬼「身内が死んだんだ。私のことよりそちらを優先するのは当然のことだよ……」


女「……父だったんです」


女吸血鬼「そうか……」

女吸血鬼「……話を聞こうか? 思うところがあるのだろう」


女「……父は私にとって唯一の肉親だったんです」

女「学者としても尊敬していたし、男手ひとつで私を育ててくれたことにすごく感謝もしています」


女「それに吸血鬼さまのことを教えてくれたのは父だったんです」


女吸血鬼「……ということは昔君のお父さんと会ったことがあるんだろうな、覚えてないけど……」


女「ええ、父も一度あっただけだけと言っていました」



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