永琳「あなただれ?」薬売り「ただの……薬売りですよ」
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235:名無しNIPPER[saga]
2017/05/07(日) 12:24:01.13 ID:qbKvk9zbo


レイセン「さあ、いよいよ大詰めよ薬売り。兎の理、余す事なく全部知って頂戴」

レイセン「そして……”とっとと斬って”。あたし達を隔てる、この憎らしい”壁”を、さ」


 大がかりな芝居まで用意して、この玉兎が本当にしたかった事。
 それはやはり――――”一つに戻る事”であったのだ。
 ひょんな事から、二つに分かれし「鈴仙」と「レイセン」。
 一羽の兎を引き裂き、別れさせ、ほぼ別人までに仕立て上げたのは、やはりあの時の”鬼”の仕業であったのだ。



薬売り「幕が閉じてから……ね」



 しかもその鬼は決して死なぬと来た。
 不老不死の体をひっさげ、永遠に存在し続ける事が、残念ながらすでに決まっておるのだ。
 さもあれば、兎が揶揄せし壁はまさに――――「恐怖の壁」。

 果たして、数多のモノノ怪を払いし退魔の剣は……斬れるのであろうか。
 恐怖と名を変えた、「永遠」を。



【鈴仙の半生・第三幕】



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