546:名無しNIPPER[saga]
2017/12/16(土) 21:53:00.03 ID:mv/3GhVmO
 勇者「初めて本気でやってくれるかもしれないんだ。だったら勝負に乗っかってみようぜ」 
  
 魔法使い「でも今の僕じゃ」 
  
 勇者「俺が投げてわざと三振されるなんてもっと嫌だ。本気の勝負にならないなら負けた方がマシだ」 
  
 遊び人「意地ってやつかい?」 
  
 武闘家「プライドをゴミとまで言っていたお前がな」 
  
 勇者「プライドが邪魔ならいつでも捨てるよ。でもあいつに打たれたからって負けるわけじゃないし、そもそも打たれるって決まっていることなのか?」 
  
 魔法使い「……」 
  
 勇者「それにこの試合って盗賊には悪いけど……野球部にとっては勝ちが一番の目的じゃない気がする」 
  
 僧侶「公式戦ではないからと言いたいのか?」 
  
 勇者「意地だけで言っているんじゃない。ギリギリの勝負ってやつを経験しなくちゃ先に進めない。世界の見え方が変わらない」 
  
 魔法使い「……」 
  
 勇者「俺はここが、その一番大事な局面だと思う」 
  
 武闘家「……」 
  
 遊び人「……」 
  
 僧侶「……どうする?魔法使い」 
  
 魔法使い「……」 
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