青葉「けしの花びら、さえずるひばり。」
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44: ◆FlW2v5zETA[saga]
2017/04/17(月) 21:27:41.42 ID:SfoiDvs7O
「……あ。え、ええ!相変わらずいつも笑顔ですよ!
うちの司令官とはお知り合いでしょうか?」

「ふふ…私は元々、ここの事務員だったんです。
その頃彼にはよくお世話になっていたので…元気そうなら何よりです。」
以下略 AAS



45: ◆FlW2v5zETA[saga]
2017/04/17(月) 21:29:30.15 ID:SfoiDvs7O
演習そのものは、いつものように進みました。

指示席は全体が見渡せる位置にあって、当然司令官からは全てが見える。
味方は勿論、対戦相手一人一人の顔だってそうで。
相手方の旗艦は扶桑さんで…でも司令官は、声色一つ変えず、青葉達に的確な指示を出していました。
以下略 AAS



46: ◆FlW2v5zETA[saga]
2017/04/17(月) 21:32:33.10 ID:SfoiDvs7O
「司令官の言ってた元カノさんって…あちらの扶桑さんの事ですよね?見た目でそうかなって…。」

「ああ、そうだよ。元気そうで良かった。」

「ふふー、お顔を見て、切なくなったりしちゃいましたかぁ?」
以下略 AAS



47: ◆FlW2v5zETA[saga]
2017/04/17(月) 21:33:06.25 ID:SfoiDvs7O
今回はここまで。


48: ◆FlW2v5zETA[saga]
2017/04/20(木) 01:16:33.52 ID:RzQS9TXiO
数日前の事だ。

この日各鎮守府の司令官は、秘密裏にとある料亭に集まっていた。

それは、一人のある司令官を除いての密談。
以下略 AAS



49: ◆FlW2v5zETA[saga]
2017/04/20(木) 01:18:12.17 ID:RzQS9TXiO
「欲望に身を任せた末、駆逐艦の少女を強姦のち殺害…そして遺体を焼却炉で処分。
これは査察官の聞き込みと、調査の際押収された骨片から見ても間違いない。奴はバレていないと思っているがな。

ただでさえ女子供を戦場に送っているのだ…これが明るみに出てしまえば、更なる世論からの攻撃は免れないだろう。
しかし平和を何とか保てているとはいえ、今は戦中だ。今の優勢に、綻びを生じさせる訳にはいかん。
以下略 AAS



50: ◆FlW2v5zETA[saga]
2017/04/20(木) 01:20:11.93 ID:RzQS9TXiO
「元帥殿、殺害は僕に任せていただけないでしょうか?」

「__君…だが、君のような若者に手を汚させる訳には…。」

「僕だからこそですよ。
以下略 AAS



51: ◆FlW2v5zETA[saga]
2017/04/20(木) 01:21:46.61 ID:RzQS9TXiO
青葉は雑学を調べるのも好きで、よく気になった事柄をネットや本で調べて回っています。

一日を終えた時、そうして部屋で過ごすのが主な休息で。
この時は、何となくある植物について調べていたんです。

以下略 AAS



52: ◆FlW2v5zETA[saga]
2017/04/20(木) 01:23:07.99 ID:RzQS9TXiO
「司令官!おっはよーございまーす!!」

「ああ、おはよう。おや、今日はどうしたんだい?」

「ふふー、たまにはイメチェンでもと思いまして!」
以下略 AAS



53: ◆FlW2v5zETA[saga]
2017/04/20(木) 01:25:11.81 ID:RzQS9TXiO

「ひゃっ!…びっくりしたぁ、割れるかと思いましたよ。」

うちの鎮守府は建物が古くて、こんな日は時折窓がガタつきます。
業者を入れての工事も進めてはいるのですが…運営しながらではなかなか追い付かなくて、今でも雨漏りの報告がちらほらと。それは執務室も例外では無くて。
以下略 AAS



54: ◆FlW2v5zETA[saga]
2017/04/20(木) 01:26:40.21 ID:RzQS9TXiO
背中の火傷の痣に、脇腹や肩に走った、恐らく破片が掠ったであろう傷跡。
引き締める方に鍛えられた体と相まって、それは随分と痛々しく見えました。

この時青葉は、確信を得たのです。
この戦争が始まった時、やはり彼は最前線にいたのだと。
以下略 AAS



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