225:名無しNIPPER[sage saga]
2017/04/28(金) 22:41:35.02 ID:xchiMuX50
エレベーターが一階に到着する。
扉が開いたその先に、広大な景色が広がっている。
キィィィィ....ン、キィィィィ....ン
耳に飛び込んできた金属音と、すぐ近くにある大きな窓ガラスから
数体のモンスター達が人間を攫おうと様子を伺っていた。
「戦え...戦え...」
あの日、あの時に神崎に言われた言葉を反芻しながら満は前を見た。
「神崎。お前の戦いが一人しか生き残れないものだとしたら」
「俺はその最後の一人になってやるよ」
「お前の願いは叶わない。いや、絶対に叶えさせない」
「だから」
戦わなければ生き残れない。
「変身!」
ポケットからデッキを取り出し、満は己が姿を戦士に変えた。
「行くぞぉおおおお!」
己を鼓舞する雄叫びを上げながら、戦士は猛然と鏡の中へと駆け込む。
覚悟を決めた満の顔からは、一切の容赦という物が消え失せていた。
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