50:名無しNIPPER[sage]
2017/06/28(水) 23:35:16.41 ID:GRnfZIZ60
 飛鳥「…………夜明け、か」 
  
 飛鳥(頭の中を整理するつもりが……はぁ。それにしても、陽が昇るのも早くなったものだ) 
  
 飛鳥(Pはあのまま眠れているだろうか。不眠症とはいうが明け方には眠れていたんだっけ?) 
  
 飛鳥(もどかしいな……夜はボクの時間だというのに、一人では力になることを許されないなんて。彼の言い分も理解はしているが) 
  
 飛鳥(地元とは違って夜でもそれなりに明るい、交通機関も多少は動いている。住所だって寮からそう遠くなかった) 
  
 飛鳥(……駄目だな。いくら言い訳を用意しても彼は納得しない。コドモは夜遅くに出歩くな、で片付けられてしまう) 
  
 飛鳥(せめてもっと外が明るければ、東京といえど住宅街では無理か。……明かるければ?) 
  
 飛鳥(今――薄明かりではあるが外を歩こうと思えば苦もなく歩ける。夜は明けたとみていい。夜明けともなれば、つまり朝だ。随分な早朝だけど立派な朝といえる) 
  
 飛鳥(朝なら……夜じゃない) 
  
 飛鳥(この時間にはもう眠れているのかも知れないが、彼の部屋に赴くための障害はないはずだ。強いていえば交通機関が動いているか怪しいところか) 
  
 飛鳥(いずれにせよ彼の部屋に向かうなら徹夜は避けたい、となれば夜更かしではなく早寝早起きをする必要があるな) 
  
 飛鳥「……ボクが早寝早起き、ねぇ。ふふっ」 
  
 飛鳥(参ったな、これではまるでボクのセカイが彼を中心に廻っているみたいじゃないか――) 
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