男「猫娘との生活」
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17:名無しNIPPER
2017/04/29(土) 21:44:05.27 ID:+8q3l8rTO
上目遣いにお願いされ男はまた鈴の頭を撫で始める

鈴「それでじゃ、最初こそ人になる気は無かったんじゃが主と暮らしていく内にの......」

鈴「主の優しさが暖かくての、こんなの初めてじゃった嬉しかったんじゃ......恩返しに主に何か出来ないかと思ったんじゃ」

男「そうだったんだ、ありがとう鈴」

鈴「!! うんや、礼を言うのはこっちじゃ」

男の言葉に鈴はそっと頭に置いてある手を握り、自身の胸へと持っていく、とても大切な物の様に握りしめて

鈴「我が人になった時、主は我の事を嫌な顔もせずに......ただいまと言ってくれた、見た事もない女子を我だと気付いて何時もの様に抱き締めて頭を撫でてくれた」

鈴の頬は話せば話す程、赤みを増していった、ふと彼女と目があった綺麗な双眸は微かに潤んでいる

鈴「我はもう嬉しゅうて嬉しゅうて.........主、主」

生きてきた五十年の苦節から解放されたからなのだろうか彼女は男の胸へと擦り寄り抱きしめる

彼女の顔は男から見えないが小さな嗚咽が聴こえてくるので、男はまた彼女の頭を撫でながら、この真っ白な彼女が落ち着くまで黙って待っている事にした



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