149: ◆vVnRDWXUNzh3[sage saga]
2017/05/15(月) 02:40:36.30 ID:LXRvfH1A0
非ヒト型が脅威じゃないとは言わないけれど、あいつらの場合【軽巡洋艦並み】、【駆逐艦並み】なのはあくまで火力と表皮硬度の話だ。第二次大戦当時の軽巡洋艦の装甲なんて、はっきりいって近現代からすれば陸上兵器にとっても紙のように薄く脆い。加えて、頭部或いはそれに準ずる機関を破壊すると絶命するという点は人間と全く変わらない。
そのため、状況によっては戦闘車両どころか歩兵の携行火器でも容易く撃破できてしまう。eliteやflagshipになれば流石に歩兵で太刀打ちするのは厳しくなってくるが、それでも第3世代戦車が2、3両もいれば用兵次第では完封できる。
ξ;゚听)ξ「装填手、残弾は!?」
《まだ全然余裕ですけど、流石にこのまま破壊できるほどの弾数かは判断つかないです!》
ξ;゚听)ξ「大丈夫、私たちの目的は果たせてるわ!キツいけどもうちょい頑張って!!」
《了解っす!これが終わったらご褒美に抱いtξ゚听)ξ「お前を砲弾として撃ち出してやろうか?」
ただし、【ヒト型】の場合大きく事情が変わる。彼女たちは、周囲に張り巡らされた防護障壁それ自体が“戦艦の船体”の役割を果たしている。
『……!!!』
《くぅっ、涼しい顔で跳ね返しやがって!!》
ξ;゚听)ξ「とはいえ気は引けてる!
次は奴の左から回り込んで!とにかく照準を合わせさせないよう小刻みに動け!!」
《Jawohl!!》
要は、今私たちがやっていることは「ミズーリ級の船体に、何の計画性もなくただひたすら戦車砲を撃ち込んでいる」のと変わらない。
《……今ので丁度10発目です》
ξ;゚听)ξ「今のところ全弾命中ね。流石世界に誇るドイツ戦車道だわ」
『………』
こっちを睨み付けるル級の様子からは、私たちへのいらだちは垣間見えてもダメージなんてこれっぽっちも感じられない。流石に少しうんざりする。
《あちらさんからすりゃようやくちょっと腕の辺りに痒みが走ったくらいですかね》
ξ゚听)ξ「デコピンくらいは効いてると思いたいわね」
理論上は、装甲を貫通している以上撃沈が可能だ。少なくともレオパルト1の搭載可能弾数60発では必要量の何千分の一にも満たないだろうけれど。
私はル級の動きを注視しつつ、無線機を手に取る。
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