森久保乃々「ええっ。もりくぼ以外、もりくぼじゃないんですけど」
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1: ◆t6XRmXGL7/QM[sage]
2017/05/20(土) 01:34:54.93 ID:XLADNSTB0
ちょっと早い梅雨の日に贈るモバマスSS。
精神世界などが出てくるので苦手な人注意。
アイドルたちの独自解釈があったり、様々な点で原作と大きく乖離しているため注意。
書き溜めプロット一切なし。連載物予定。8月までに終わりたい。

作品内に登場する諸行為は真似しないでください。
少なくとも法に触れないとは思いますが、大きく健康を害する可能性があります。念のため。

SSWiki : ss.vip2ch.com



2: ◆t6XRmXGL7/QM[sage saga]
2017/05/20(土) 01:35:40.15 ID:XLADNSTB0
遠い日の記憶に浮かぶのは、新入生身体測定。小学校一年生になる前の時のこと。
4月の春の陽気に桜の薄い色が映えて、とっても綺麗だったのを覚えています。
私は視力検査が怖くて、心臓ばくばくでした。

「目にちゅうしゃをするんですか?」
以下略 AAS



3: ◆t6XRmXGL7/QM[sage saga]
2017/05/20(土) 01:36:20.39 ID:XLADNSTB0
〜〜〜〜〜〜〜
も、もりくぼです。
今日もまた机の下にいます。今、事務所にはもりくぼ以外誰もいません。独占してます。
照明もつけてませんから薄暗くて落ち着きます。無音で落ち着きます。ほっとします。
たまに「パキィ!」とか「ミシィ!」とかいう家鳴りがするのは本当に勘弁して欲しいですけど……
以下略 AAS



4: ◆t6XRmXGL7/QM[sage saga]
2017/05/20(土) 01:36:58.28 ID:XLADNSTB0
「すぅー……はぁー……」

「すぅー……はぁぁーー…………」

「すぅー……はぁぁぁぁーーー………………」
以下略 AAS



5: ◆t6XRmXGL7/QM[sage saga]
2017/05/20(土) 01:37:31.52 ID:XLADNSTB0
行く。行くの。行く。行く。行きたい、行きたい、行かせてほしい、着いて、早く着いて。早く、早く。着いて、着いて。早く。

そう祈りながら、私は体がどんどん軽くなっていくのを感じます。いい感じです。
私はこれからたどり着くそこのことを「もりくぼの森」と呼んでます。
もりくぼにしか行けない、もりくぼにしか見えない、もりくぼの好きなものだけが集まってる、そういう森です。
以下略 AAS



6: ◆t6XRmXGL7/QM[sage saga]
2017/05/20(土) 01:38:16.11 ID:XLADNSTB0
気づいたらもりくぼは黄緑で、背丈の低い草が地面を覆う広い場所に座っていました。
周りは木が覆っています。上を見上げると空が木々の枝葉の隙間から狭く見えます。

空は夕焼けと昼と夜が混じって、赤紫色と群青色の筋が、コーヒーにミルクを溶かしたばかりのようにまだら模様に混ざり合っていました。
大地はどこまでも草と木に覆われて、裸足の足元を風がくすぐっていきます。
以下略 AAS



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