森久保乃々「ええっ。もりくぼ以外、もりくぼじゃないんですけど」
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33: ◆t6XRmXGL7/QM[sage saga]
2017/06/12(月) 23:19:52.21 ID:Slcx/zS50
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いつまで電車に乗っていたのか、いつ電車を降りたのか、落とした帽子をなぜまた目深に被っているのか、訳がわからなかったけど、どうやらもりくぼは事務所に着いたようでした。

事務所に着くと、真っ先に出会ったのは輝子さんでした。

「あ、ボノノちゃん……おはよう……」
「おはよう、ございます……」

私が迷わず机の下に潜り込むと、少し間を置いて輝子さんも入ってきました。
3人だと窮屈ですけど、2人だけだとまだ空間に余裕があって、付かず離れずの距離を保てます。
その距離を詰めるでも、離す様子でもなく輝子さんは座りました。

「ボノノちゃん、さ」
「はい……」
「昨日の打ち合わせ、あまり、聞いてなかったでしょ」
「えっ……」
「『テレビの撮影』って、聞いた時からずっと、ボーッとしてたよ……」
「そういえば、そうだったかもしれないです……」
「あ、あ、別に責めてるわけじゃないんだ……」

消え入りそうになった私の声を聞いてか、輝子さんは慌ててフォローします。

「ちょっと、気持ちがわかるから、さ……」
「……」
「私は、親友から、『いつものアレ』は無しで、自然体で頼む……
なんて言われちゃったからな……本当、気合い入っているんだろうけど……ついてけないよな……」
「はい……」

輝子さんも、プロデューサーさんからの"注文"に難儀していたようでした。


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