森久保乃々「ええっ。もりくぼ以外、もりくぼじゃないんですけど」
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44: ◆t6XRmXGL7/QM[sage saga]
2017/06/12(月) 23:28:09.79 ID:Slcx/zS50
〜〜〜〜〜〜〜〜
鏡の前に立っているのは、さっきの少女と、ビビッドピンクのフードと眼帯がチャームポイントの少女。

「ひえぇぇぇ……」
「大丈夫、手握っててやるから。怖がらなくていいぞ、ノノ」
以下略 AAS



45: ◆t6XRmXGL7/QM[sage saga]
2017/06/12(月) 23:29:42.36 ID:Slcx/zS50
そして何十分と経ったでしょうか。
「あっ!今鏡の中のノノと目があったッ!やった!目を合わせられたぞッ!」
「あっ、あっ、あぁぁぁぁ……」

やっと、やっと、鏡の中の美玲さんと目が合いました。
以下略 AAS



46: ◆t6XRmXGL7/QM[sage saga]
2017/06/12(月) 23:30:12.30 ID:Slcx/zS50





以下略 AAS



47: ◆t6XRmXGL7/QM[sage saga]
2017/06/12(月) 23:30:55.28 ID:Slcx/zS50
…………………………。

なぜかもりくぼはそのまま硬直していました。美玲さんに話しかけられるまで、ずっとそうしてしまっていたかもしれません。

「おぉ!自分と目が合わせられるようになったじゃないか!やったぞノノっ!成功だ!」
以下略 AAS



48: ◆t6XRmXGL7/QM[sage saga]
2017/06/12(月) 23:31:45.03 ID:Slcx/zS50
美玲さんにお礼を言って、もりくぼは再び仮眠室に戻りました。
日はてっぺんを超えて、そろそろ1時になろうとしていた頃でした。
あぁ、早く森に行かないと、仕事になっちゃう。

まだ寝てるだろう凛さんを起こさないように、私も隣のベッドにお邪魔して、そのままもりくぼの森儀式を始めたのでした。
以下略 AAS



49: ◆t6XRmXGL7/QM[sage saga]
2017/06/12(月) 23:32:28.15 ID:Slcx/zS50
……途端、寒さが私を襲いました。緑だと思っていた芝生には霜が降り、白色になっていました。
すかさず綿の実から靴下と靴を編んで履きました。ついでに空を羽織って紺色のコートを着込みます。

4匹の小さい火の小鳥をすぐ呼んで、森久保の周りを飛んでもらいます。

以下略 AAS



50: ◆t6XRmXGL7/QM[sage saga]
2017/06/12(月) 23:33:15.01 ID:Slcx/zS50
どれくらい走らせたでしょうか?吹雪の中は視界が悪いからソリに乗っても全く景色が代わり映えせず、退屈でさえありました。

火の小鳥たちを目の前にに侍らせて、勢い付いている吹雪の雪粒からもりくぼを守らせます。

そうしているといきなり雪の狼がキャウンと鳴いて、見当違いの方向へ跳ね飛ばされてしまいました。
以下略 AAS



51: ◆t6XRmXGL7/QM[sage saga]
2017/06/12(月) 23:34:03.54 ID:Slcx/zS50
もりくぼは禁じ手を使うことにしました。
疲れるのでたまにしかやらないことなのですが……今日は止むを得ません。

「すぅー……はぁー……」

以下略 AAS



52: ◆t6XRmXGL7/QM[sage saga]
2017/06/12(月) 23:35:12.91 ID:Slcx/zS50
そして向き直ってギョッとしたのです。

さっきぶつかった、岩のようなものは、岩でもなんでもなく、銀色の硬い何かでできた立方体のオブジェでした。
そして焦げた木から生えてきたのは銀色の棘。芝生は銀色の鋭い針となり、森久保が靴を履いていなければズタズタにされていたでしょう。
曇天の空はすぐに晴れたと思ったら音を立てて六角形に規則正しく割れ、小さな太陽がそこからいくつもいくつも覗いていました。
以下略 AAS



53: ◆t6XRmXGL7/QM[sage saga]
2017/06/12(月) 23:35:46.21 ID:Slcx/zS50
そして。




以下略 AAS



54: ◆t6XRmXGL7/QM[sage saga]
2017/06/12(月) 23:36:12.33 ID:Slcx/zS50
もりくぼの顔。もりくぼの目。


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