森久保乃々「ええっ。もりくぼ以外、もりくぼじゃないんですけど」
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71: ◆t6XRmXGL7/QM[sage saga]
2017/07/19(水) 22:58:59.38 ID:tq8aLlEv0
ふと、昨日のことが頭によぎります。

『第1のハードルは乗り越えられそうか?』

第1のハードル。それは、他の人と少しでも目を合わせること。
以下略 AAS



72: ◆t6XRmXGL7/QM[sage saga]
2017/07/19(水) 22:59:31.31 ID:tq8aLlEv0
〜〜〜〜〜〜
授業中はいつもより身が入っていたと思います。板書も漏れなく取れたし、演習問題の出来も悪くありませんでした。
国語で当てられた時も、教科書で顔を隠していましたけど、いつもよりは大きな声で読めていたと思います。

本当は教科書で顔を隠しながらの朗読なんて論外だと言われます。小学校の時はそう言われてきました。
以下略 AAS



73: ◆t6XRmXGL7/QM[sage saga]
2017/07/19(水) 23:00:07.11 ID:tq8aLlEv0
〜〜〜〜〜〜
そうしてその日の授業をつつがなく終え、私はそのまま事務所へ向かいました。
京浜東北線から山手線に乗り換えて、しばらくすると事務所です。
いつもは下ばかり見てたからわからなかったけど、目を上げて電車の外を見てみると、案外悪くない景色でした。
森久保の左から右へ、景色が高速で流れていきます。
以下略 AAS



74: ◆t6XRmXGL7/QM[sage saga]
2017/07/19(水) 23:00:37.40 ID:tq8aLlEv0
今日は帽子が外れることなく、きちんと顔を隠して電車の乗り降りを済ませられました。
……いやいや、これじゃダメなんですけど……人と目を合わせないといけないのに、何で避けてしまうんでしょうか……

モヤモヤしながら事務所について、更衣室に入って制服から着替えました。


75: ◆t6XRmXGL7/QM[sage saga]
2017/07/19(水) 23:01:17.72 ID:tq8aLlEv0
プロデューサーがタブレットと書類の束を小脇に抱えてこちらにやってきます。


P「おう乃々。今日はインディヴィの3人と番組の人たちで2回目の打ち合わせだ」

以下略 AAS



76: ◆t6XRmXGL7/QM[sage saga]
2017/07/19(水) 23:02:08.09 ID:tq8aLlEv0
……このプロデューサーは、こないだ私たちの担当になったばかりの人です。
仕事に熱心で、事務方からレッスンまで幅広くサポートできる凄腕の人です。

アイドルの扱い方が上手いらしく、担当になったアイドルはファンが増えたり、
芸風が広がったり、仕事が増えたりとまさに福の神のようなプロデューサーなのですが……
以下略 AAS



77: ◆t6XRmXGL7/QM[sage saga]
2017/07/19(水) 23:02:42.86 ID:tq8aLlEv0
〜〜〜〜〜
小さめの会議室に、私と輝子さんと美玲さん、そしてプロデューサーと、番組のスタッフさんが3人。そしてちひろさんの8人が居ました。
ちひろさんはスタッフさんにお茶を出した後、そのまま奥へ引っ込んでいってしまいました。

内容の打ち合わせ、と言っても、どれもこれもプロデューサーやスタッフさんが決めてしまったもので、私たちはハイハイと相槌を打つばかりでした。
以下略 AAS



78: ◆t6XRmXGL7/QM[sage saga]
2017/07/19(水) 23:03:25.14 ID:tq8aLlEv0
プロデューサーは美玲さんの言葉をそのまま受け流して、スタッフさんとどんどん話を進めていってしまいます。
憮然とする美玲さんをよそに、番組の内容はどんどん具体的になっていきます。

食レポだとか、観光名所を巡るだとか、他の事務所の女優さんとの共演とか、物騒な単語がポンポン飛び出てくるのにもりくぼは気が気ではありませんでした。
結局プロデューサーとスタッフさんの4人で番組の骨子は決まってしまいました。
以下略 AAS



79: ◆t6XRmXGL7/QM[sage saga]
2017/07/19(水) 23:04:01.16 ID:tq8aLlEv0
乃々「本当に、私達にできる気がしないんですけど……」

P「できる気がしない、じゃない。やるんだよ」

P「凛から聞いたぞ。番組に向けて自分を変えようとしてるらしいじゃないか」
以下略 AAS



80: ◆t6XRmXGL7/QM[sage saga]
2017/07/19(水) 23:06:27.65 ID:tq8aLlEv0
インディヴィジュアルズの中で最も問題児の私がやる気なら、他の2人も付いてくるだろう。そう考えての暴挙だったのでしょう。
しかしこれに猛反発したのは、美玲さんでした。


美玲「そもそもオマエからの相談も前振りも無しで向こうから一方的に押し付けられてそれをやれって、
以下略 AAS



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