森久保乃々「ええっ。もりくぼ以外、もりくぼじゃないんですけど」
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8: ◆t6XRmXGL7/QM[sage saga]
2017/05/20(土) 01:39:37.69 ID:XLADNSTB0
手のひらに花びらが降りてきました。すぅっと鼻から息を吸い込むと、鼻腔に花びらの甘く爽やかな香りが広がります。
吸った息そのままふぅっと吹きかけてやると、花びらは数百万もの花吹雪になって、もりくぼの森へと散らばって行きました。
やがて花びらが地面の草と草の間に落ちると、そこから大きな花びらを携えた花が、次々と咲き始めました。

まさに百花繚乱。そんな言葉が似合う光景でした。

両腕を広げ仰向けに倒れこむと、地面の草がもりくぼを優しく抱きとめます。
草たちはそのままたくさんの緑色の蝶々になって、もりくぼをゆっくりと、優しく、包むように空へと連れて行くのです。

ふわり、ぷかり、ゆめごこち。
きらり、ゆらり、しあわせ。

もりくぼの森は夜になる前に帰らないといけません。どういうことかわからないですけど、なぜかそうなっているみたいです。


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