【ミリマス】セカンドキスは何度でも【みななお】
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8: ◆OYYLqQ7UAs[saga]
2017/05/25(木) 09:47:02.51 ID:gxwjg2Cqo
 体重を預けている美奈子の身体を少しだけ離し、奈緒はその頬に手を沿わせる。
 ピクン、と微かに肩を震わせる美奈子の顎先を指で軽く上向かせ、真っ直ぐに瞳を見つめながら、奈緒は美奈子の唇に自分の唇をゆっくりと重ねた。

「ん……これでええんやろ?」

 一瞬のキスの後唇を離した奈緒は、満足そうな表情でそう美奈子に問いかける。
 正確には、問いではなく確認であるのだが。

「奈緒ちゃんって、こういうときだけ意地悪だよね」

 頬を赤く染めながらもまだ少し不満げな表情の美奈子だったが、その表情がネガティブなものでないことは、奈緒もわかっている。
 結果として奈緒の手玉に取られたような形になっているのが、嬉しいようで悔しいようで、なんともいえない表情になっているだけだ、と。

「なんでなんかな〜、美奈子にはなんでか意地悪したくなんねん」

 そんな表情をされるから、意地悪したくなるんやけどな。
 と心の中で付け足しながら、意地悪のお詫びに何かプレゼントでもしたろかな、とこれからさっきの雑貨屋へと向かう算段を立て始める奈緒であった。



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