長門「……Tバック、好き?」キョン「えっ?」
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7:名無しNIPPER[sage]
2017/05/26(金) 21:18:05.88 ID:qzZUPq200
突然の長門の提案に目を白黒させた俺だったが、これまた断る理由が見当たらなかった。

キョン「……買いに、行くか」

長門「……ん」

素直に頷くと、長門はきゅっと抱きついた。
その余りの小っ恥ずかしさに耐えきれなくなった俺は、しがみつく彼女を何とか引き離し、立たせると、Tバックを買いに外へ出た。
長門は俺の後ろをとことこ付いてくる。
近くのショッピングモールまで徒歩だとそれなりに距離があるので、どうしたものかと考えあぐねていると、長門は心配は無用だと言う。

長門「……警察無線を、傍受出来る。だから、自転車に二人乗りしても、平気」

キョン「それなら、しっかり掴まっておけよ」

長門「……わかった」

今更、この対有機生命体コンタクト用、ヒューマノイド・インターフェースの性能を疑うようなことはせず、すんなりと彼女の言うことを信じた俺は、乗ってきた自転車の荷台に長門を乗せて走り出した。しかし、重さは感じない。

きっと重力を無視しているのだろう。
そんな、体重を限りなくゼロにした長門だが、その細腕はしっかりとこちらの腹に回されていて、確かにそこに居るのだと感じさせていた。
そして、時折「右」とか「左」とか指示を出して、警察車両や交番などを避ける道順を教えてくれる。
実に高性能なナビゲートである。

すっかり夜の帳が下りた夜道を、ひた走る。

気分は高翌揚して、下り坂を下っている感覚だ。

ちらほら見え始めた星空が、綺麗だった。


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