600:名無しNIPPER[saga]
2017/10/07(土) 23:53:15.46 ID:8cAR3YUMO
王女「分かっていた? 何をです?」
老人「惚けるな。この男が真実を求めることを貴様は分かっていた。分かっていながら共に来た」
王女「分かっていたらどうだと言うのです? これは騎士団長自身の選択。その結果でしょう?」
王女「わたしが踏み止まるように言っても頑として同行すると言った。真実を知りたいと、自らの意志で……」
老人「物は言い様だな」
王女「あなたこそ、自分の手で殺めておきながらわたしの所為にするのはどうかと思いますが」
老人「何がどうあれ、貴様の選択が発端だ。全てはそこから生じた。この男の死さえもな」
王女「そうかもしれませんね。ですが、彼なら変えられるでしょう。今に至る全てを……」
老人「何が変わろうとも貴様の罪が消えることはない。許されもしない。決してな」
王女「言われずとも分かっていますよ。だから待っているのです、彼を……」
617Res/393.88 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20